Excelで複数CSVを結合・更新する方法|Power Queryの手順と練習データ
毎月のCSVをExcelへ貼り合わせる担当者へ。Power Queryのフォルダー取り込み、文字コードと先頭ゼロ、次月分の更新を解説。練習用CSVと照合データで6行・数量13から8行・20への変化を確認できます。

同じ列を持つ複数のCSVをExcelへ貼り合わせているなら、Power Queryのフォルダー取り込みで一つの表にできます。最初に読み込み方を保存しておけば、次回はCSVを所定のフォルダーへ追加し、Excel側で更新する流れに変えられます。
この記事では、Windows版Excelのフォルダー取り込みを使い、注文データ2枚を結合してから、次月の1枚を追加します。Excelの基本操作ができ、コピーの抜けや二重貼り付けを減らしたい担当者向けです。マクロやAIサービスの契約を前提にせず、練習用CSVと照合用データで確認できる手順を示します。
この方法が合うのは、毎回同じ列の「追加分」が届く仕事
例えば、部署ごとの注文CSVに「注文番号・注文日・品番・数量」があり、毎月同じ管理表へ写している仕事です。読む列と変換方法が一定なので、人が毎回貼る代わりに、Excelへ取り込み方を保存できます。
| 手元のデータ | 今回の手順に合うか |
|---|---|
| 同じ列のCSV。各ファイルは新しい注文の追加分 | フォルダーで結合する題材に合う |
| 毎回、過去の注文をすべて含む累積CSV | 全部を結合すると同じ注文が重なる。最新ファイルだけを使う等、別の取り込み条件が必要 |
| 注文の変更・取消を含むCSV | 注文番号、更新日時、取消状態から何を有効とするかを先に決める |
| 自由な文章の注文メール | 列への抽出と内容確認が先。今回のCSV結合だけでは解決しない |
「自動化」は、意味の違うデータを無条件に正しい表へ変えることではありません。今回減らすのは、同じ形式の追加データを貼り合わせる操作です。重複や取消をどう確定するかは、業務の条件として別に残します。
練習用CSVを用意し、取り込むフォルダーを一つにする
練習用CSV・次月データ・照合用データをまとめてダウンロードしてください。すべて架空の注文データです。解凍すると、次の構成になります。
excel-csv-practice/
input/ ← 初回はこのフォルダーだけを指定
2026-10-a.csv
2026-10-b.csv
later/ ← 更新の練習でinputへコピーする
2026-11.csv
check/ ← 照合用。inputへ入れない
initial-expected.csv
updated-expected.csv
expected-values.txt
READ_ME.txt
取り込むのはinputフォルダーだけです。解凍した一番上のフォルダーを指定すると、次月分や照合用CSVまで対象になり得ます。フォルダー取り込みはサブフォルダーのファイルも対象にするため、教材・出力・バックアップを同じ場所へ混ぜないことが大切です。Microsoftのフォルダー読み込みの仕様
初回のCSVは2枚、各3行です。結合後に確認する値は6行・数量合計13。数量を足す前に、まず6件の注文が欠けず重複せず残るかを見ます。
| 注文番号 | 注文日 | 品番 | 数量 |
|---|---|---|---|
| 00101 | 2026-10-01 | 0010 | 3 |
| 00102 | 2026-10-02 | 0020 | 2 |
| 00103 | 2026-10-03 | 0010 | 1 |
| 00104 | 2026-10-04 | 0030 | 4 |
| 00105 | 2026-10-05 | 0020 | 2 |
| 00106 | 2026-10-06 | 0040 | 1 |
以下は、Windows版Excelで[データの取得]→[ファイルから]→[フォルダーから]が使える環境の説明です。Mac・Web版を同じボタン順として扱いません。メニューがない場合は、Excelの版と対応する接続先を確認してください。
Power Queryで2枚のCSVを一つの表にする
1.Excelからinputフォルダーを指定する
新しいExcelブックを開き、[データ]→[データの取得]→[ファイルから]→[フォルダーから]を選びます。解凍したinputを指定し、一覧に2026-10-a.csvと2026-10-b.csvだけがあることを確認します。
CSVをダブルクリックして開き、表へ貼る操作ではありません。ここでフォルダーを指定すると、後から同じ場所を読み直すための接続を作れます。
2.結合し、CSVの読み込み設定を確認する
一覧の[結合]メニューから、[データの結合と変換]を選びます。サンプルファイルの確認画面で、4つの列が分かれていることを見ます。教材はUTF-8、区切りはコンマです。文字が崩れていたら、ファイルの元・文字コードを確認します。
データ型の検出は、自動検出をしない選択肢を選び、まず文字列として読みます。注文番号00101を数値101へ変えた後では、文字列に戻すだけで先頭のゼロを復元できないためです。読み込み手順はMicrosoft公式のフォルダー取り込み、型の検出はText/CSVコネクタの説明を参照してください。
3.番号はテキスト、数量は数値にする
Power Queryエディターが開いたら、列見出しの左にある型アイコンを使い、次の型を指定します。型は表示の飾りではなく、値をどう読み、計算するかの条件です。
| 列 | 指定する型 | 確認すること |
|---|---|---|
| 注文番号 | テキスト | 00101の先頭ゼロが残る |
| 注文日 | 日付 | 年月日が元CSVと一致する |
| 品番 | テキスト | 0010を10にしない |
| 数量 | 整数 | 数字として合計でき、エラーや空欄がない |
元ファイル名が分かる列(Source.Nameなど)がある場合は残すと、後から照合しやすくなります。今回の4列に加わっていても問題ありません。型の設定と自動検出の仕組みはMicrosoftのデータ型の説明で確認できます。
4.ワークシートへ読み込み、完成状態を照合する
[ホーム]→[閉じて読み込む]で、結果をワークシートの表へ読み込みます。ブックをxlsx形式で保存し、inputのフォルダーは移動せず残します。
- 注文データは6行か。見出し行は数に含めない。
- 00101〜00106が各1件ずつあるか。
- 数量の合計は13か。数量列の下など、表の外でSUM関数を使って確認する。
- 注文番号・品番の先頭ゼロが残っているか。
- 注文日と数量が、check内のexpected-values.txtの初回欄と番号単位で一致するか。
行の並びが違っても、番号ごとに内容が一致していれば照合できます。合計が13でも、別の行で増減が相殺されている可能性があるため、合計だけを合格条件にしません。
照合用のexpected-values.txtはメモ帳などで開けます。CSVをExcelで直接開くと、確認用データまで番号が数値として扱われる場合があるため、最初は文字のまま読める完成例と比較してください。
次月はCSVを追加して、Excel側で更新する
初回が確認できたら、laterにある2026-11.csvをinputへコピーします。新しいCSVには次の2件が入っています。
| 注文番号 | 注文日 | 品番 | 数量 |
|---|---|---|---|
| 00107 | 2026-11-01 | 0010 | 5 |
| 00108 | 2026-11-02 | 0020 | 2 |
- 初回に保存したExcelブックを開きます。新しくフォルダー取り込みを作り直す必要はありません。
- [データ]→[すべて更新]を押します。
- 更新が終わったら、8行・数量合計20になり、00101〜00108が各1件ずつあることを確認します。
- check内のexpected-values.txtの更新後欄と照合し、保存します。
出典:Microsoftの外部データ更新。「自動更新」は、今回の例では更新操作によって取り込み方を再実行することです。CSVを置いた瞬間に必ず表が変わる、という説明ではありません。
もう一度更新しても、同じ3枚が同じ内容なら8行・20のままになることを確認します。ただし、2026-11.csvを別名で複製してinputへ置けば、同じ注文が二度読まれます。更新が結果を継ぎ足しているのか、入力に同じ注文が二つあるのかを分けて調べてください。
文字化け・先頭ゼロ・重複で止まったときの直し方
| 症状 | 先に見る場所 | 修正すること |
|---|---|---|
| 文字が崩れる・1列になる | CSVの読み込み設定 | 文字コードと区切り記号を元CSVに合わせる |
| 番号が101・品番が10になる | 自動検出と[変更された型]のステップ | 数値へ変わった段階を戻し、番号・品番をテキストとして取り込む |
| 予想より行が多い | input内の全ファイルと各注文番号 | 照合用・バックアップ・同じ内容の別名ファイルが混ざっていないか確認する |
| 次月分が増えない | CSVの保存先と、更新したブック | 読み込み先のinputへ置いたか、同じクエリを更新したかを確認する |
| 日付・数量がエラーになる | 該当行と元CSV | 元の値と列の型を照合する。エラーを隠すために行を削除しない |
先頭ゼロが消えた場合は、エディター右側の「適用したステップ」を順に選び、どこで数値へ変わったかを見ます。自動の型変更を戻してから、必要な列の型を指定し直します。複数ファイルの結合では、サンプルファイルの変換側にも設定があるため、最後の表の型だけ変えて終わらせないでください。
重複を見つけても、同じ注文番号の行を機械的に消す前に確認します。完全な複製なのか、数量変更なのか、別の明細なのかで正しい処理は違います。例外が増える場合は、ファイルの置き方より、元システムの連携機能や更新ルールを先に見直します。
ほかの業務へ広げる前に、入力・更新・照合のルールを残す
今回保存したのは、CSVを読む処理です。業務で続けるには、どのデータを誰が置くか、同じ注文を更新したらどう扱うか、誰が何と照合するかも決めます。
- inputに置くのは追加分だけか、最新の全件データか。
- ファイル名・列名・型が変わったとき、誰が取り込みを確認するか。
- 変更・取消・重複を見つけたとき、誰が有効な値を決めるか。
- 担当者が変わっても、ブックと元フォルダーを同じ場所で使えるか。
同じ列の処理には、毎回文章を解釈させるAIより、決めた規則を保存する方法が合う場合があります。自由文から項目を読む仕事は、抽出と確認を別に設計します。転記から印刷まで連携した取り組みは、予約データと宛名印刷の導入事例で紹介しています。
仕様・操作条件の確認:2026年10月12日。Windows版Excelの操作は公式資料に基づく説明です。教材の行数・合計・重複は検算していますが、実際のExcelでPower Queryを実行した結果ではありません。
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